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企画定食

30代後半。ゲームの企画でご飯を食べています。

なんで僕が生きているか、たった1つの理由

なんで生きてるんだろう

今から25年前。中学に上がるときに、親の転勤で、福岡から愛知に引っ越した。

同じ小学校の仲間がいなかった僕は、入学式の朝から

だれともしゃべれず一人静かに席に座っていた。


内心焦っていたが、逆転は十分に狙えた。

この後、初めてのクラスルームで「自己紹介」がある。

自己紹介をうまくやって、面白いやつと思われれば、

クラスの人気者にもなれるだろうし

彼女というものもできるかもしれない。

中学デビューはここからはじまるんだ。

ここは小学時代の必ずウケるオリジナルギャグ「パンパース」を出すしかない。

  

自己紹介の時は来た。

第一声「どうも、はじめまして。博多から来たkikakuguyですタイ」と

緊張のあまりキャプテン翼の次藤君のような不自然な博多弁が出てしまった。

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クスクスと小さく笑う声が聞こえる。このままではやばい。

渾身のギャグを出すしかない。

おもむろに自分の股間に平手を打ち込みながら「パン!パース!」とシャウト。

クラスは静まり返った。

以来、中学生活開始5秒で僕のあだ名は「博多」に決まってしまったんだ。

彼女どころか、まともな友達もできず

登校したら、上履きは焼却炉で燃えていて、意味もなく背中をキックされる

いじめられっ子界のエリートコースを歩むことになる。

 

そのころから「俺、なんのために生きてるんだろう」ってよく考えるようになった。

 

誰も教えてくれない

登校拒否気味になって、三日に一回くらいしか学校に行かない。

「幸せになるために生きる」とかいうけど

幸せじゃないなら、生きている意味は無いようにも思えた。

親にも聞いたけど、まともな答えは出ない。

「死んだらどうなるか」とか考えたり

悶々とし続けながら、20年くらい経った。

 

30歳を越えるとわかってきた

30歳を超えたくらいからだろうか。

特に考えなくても「生きる意味」が、少しづつわかってきた。

人生は、ロマサガ2の技みたいに、いきなり「わかったぁぁぁ!」

なんて、閃いて悟るなんてことはない。

年月を、重ね、体験を積んでいった結果、だんだん輪郭がはっきりしていく感じだ。

一つ分かったこと。  
僕は「すごいもの」を体験すると電気で撃たれたように

「肌がビリビリくる瞬間」がある。

例えば…

・スキー合宿で、1日目は全然だったのに、2日目に初めて滑走できたとき。

・スト2のリュウの「波動拳」をファミコンショップの軒先で初めて見たとき。

・GREEN DAYを初めてスペースシャワーTVで見たとき。

・11人目の彼女キャプテンEOのクソみたいなキーホルダーをもらったとき。

ブラクラをかいくぐりお気に入りのエロ動画を、ダウンロードできたとき。

・銭湯のサウナと水風呂で初めてトリップしたとき。

どれも肌がビリビリした忘れられない瞬間。

 

そして僕は毎年スキーにいくようになった。

スペースシャワーの見過ぎで浪人した。

11人目の彼女は奥さんになった。

エストニアで、本場の公衆サウナに入りに行った。

ゲームの企画をするのが仕事になった。

そして、エロ動画を検索しながら生きている。
  

誰から教わったわけではない。なにか法則性や理屈があるわけでもない。

でも「肌がビリビリした瞬間」は、たしかに存在し、堆積し

僕という人間を形作っている。

あの瞬間を一つでも多く味わうために、僕は生きていく。

誰になんと言われようと。